元旦の朝7時に玄関のチャイムが鳴りました。年越しのイベントに行っていた娘と思い、ドアを開けました。そこには体格の良い複数の男性が立っていました。「息子さんは居ますか? 裁判所から捜索差押令状が出ています。逮捕状も出ています。」3~40分程度で、何が何だかわからないまま息子は連行されていきました。
状況を把握するのに昼までかかりました。「そうだ、弁護士を探さなければ」学生時代の同級生や友人には裁判官も検事も弁護士も居ました。でも、彼ら彼女らには相談できない。頭が空回りする中、「ネットで探そう」と早速貴所へ電話させていただき、直接中村先生の的確なアドバイスも頂戴したことで、その場でお願いさせていただきました。実際に中村先生にお会いした時も、私たちの動揺に配慮しつつ、法的な将来予測なども含めて明快にご説明いただきました。貴所に伺った帰りに、妻とも「この先生にお任せすれば大丈夫だ」と確信し、私たちの心には光が射していました。
更にご相談に伺った3日の時点では、夜の9時にならないと息子が検察から帰ってこないし、中村先生もご予定があり、4日の接見になりそうとのお話でした。しかし当日の夜に中村先生から接見後のご連絡をいただきました。大変お忙しい中、本当に有り難うございました。示談交渉に至るまでの謝罪文、警察とのやり取りなど些細なことで不安になっている時も、先生も含めて微に入り細に入りご指導いただきました。ただ実際の示談交渉は私たちが予想していた通り、とてもご苦労をおかけすることになってしまいました。
そんな中、先生には、最後の最後まで諦めず粘り強く被害者及び検事と交渉していただきました。特に20日は丸一日がかりのご苦労をお掛けしてしまいました。お礼の言葉もありません。
今回の件で息子は多少のハンデを背負いました。しかし、これを良い経験として立派に更生し、世の中の為に頑張って生きて行く事もお礼の形の一つであるとも考えております。息子にも今回のご恩をしっかり言い聞かせ、私たちも一緒に感謝し続けてまいります。本当に有り難うございました。