判決から控訴期間を過ぎ、1カ月がたちました。今、家族が一つの屋根の下で過ごせる幸せを感じています。これは中村国際刑事法律事務所の中村弁護士をはじめ先生方のあたたかく的を射た弁護のおかげと感謝申し上げます。
息子の行方がわからなくなり警察に捜索願をだしたところ行くように言われたのは、警察署の刑事課でした。説明を受けましたが、事件の詳しいことは何も教えてもらえずに、土日を挟んでいたので面会もできず、時間だけがたっていきました。知人から早く弁護士をつけなさいと言われたのですが、弁護士に知り合いはいないし、起きた事実におろおろするばかり。
祈るような気持ちで電話をかけたのが中村国際刑事法律事務所でした。土曜日の夕方でした。あいにく弁護士さんは皆さんお留守で「連絡待ち」ということでしたが、すぐに先生から電話があり、事情を説明したところすぐに警察の留置場へ行ってくださいました。
私も家でじっとしていられずに警察に向いました。そして息子と接見を終えた先生にお会いし、あたたかいお人柄と正義に溢れた話し方に弁護をお願いしようと決めました。
何もわからない私どもに親切丁寧に説明をしてくださり、息子には何度も面会に行ってくださいました。息子はだんだんに先生方に心を開き、自分の罪の大きさを理解し、謝罪の気持ちを強く持つようになりました。これは先生方の忍耐強い愛にあふれたお人柄に動かされたのだと思います。
示談は先生が柔らかな話口で進めてくださり、被害者様ご家族と丁寧な忍耐のある交渉を行ってくださり、成立することができました。ありがとうございました。
裁判の日の朝の打ち合わせで、中村先生とお話し(中村先生は裁判前に一日かけて息子に会ってくださいました。)生い立ちから今悩んでいることから職場のことから全部をご存知でいてくださるのに本当に驚きました。そして弱さをもった息子を全面的に弁護してくださるお姿に、そして信仰がおありであることを伺い、ホッとした気持ちになったことをつい昨日のことのように思い出します。話していて慈愛に満ちた方であること、私は中村先生と話していて救われました。
判決のでる直前、「もし実刑判決になったら…」と言われ、そういうこともあり得るなと覚悟はしていましたが、「懲役3年執行猶予5年」の判決がでて、外のロビーで「良かった。良かった」肩を叩かれ、今までの不安や恐れがどっと解放されて涙が出てきました。本当にありがとうございました。
息子には精神科での治療が必要なこともわかり、病院へのかけ橋までしてくださり、本当にお世話になりました。今、毎日治療に通っています。勾留中に病院の先生とお会いしていたのですぐに治療に入れたことも釈放後の生活をスムーズに進めていけたことに繋がっていると思います。重ね重ねありがとうございました。
判決後事務所に伺った時、息子は先生方に「これからも会って下さいますか」というくらい、信頼し慕っています。留置場にいる時いつも言っていました。「先生方は寝ていないと思うよ。いつも目が真っ赤だもの。僕みたいな人のためにあっちにこっちに飛びまわっているんだね」と。
どうぞお身体に気をつけてご活躍ください。本当にありがとうございました。