事件の概要
英語教師助手として勤務していた被告人が、東京に遊びに来た際に、MDMAを使用し、職務質問の際に、尿の提出も求められたために、MDMAの使用が発覚したという、麻薬及び向精神薬取締法違反の事例。職務質問の一か月後に逮捕された。
被疑者は日本で単身居住していた。居住していた宿舎に警察官が訪れたため、勤務先にも事件は直ちに露見した。
弁護方針
MDMAの単純使用の罪であったため、被告人名義の即決手続についての同意書を作成し、弁護人名義の同意書と併せて検察官に提出した。もっとも、複数の友人と共にMDMAを使用しており、関係者が複数存在していたことから、通常の手続によって公判請求がなされた。
保釈が困難であったため、係属部書記官に依頼して、公判期日を早期に設定してもらった。また、即日判決してもらえるように依頼した。
結果
即日の判決は受け入れられなかったものの、第1回公判期日前に判決期日を指定してもらい、早期に判決の言い渡しを受けることができた。
被告人は、執行猶予判決言渡し後、直ちに、母国に帰国した。
なお、被告人の父親が日本語を話すことができず、警察署における面会を断られてしまったため、弁護人が一般面会に立会った。