少年に親身に寄り添った懇切丁寧な弁護活動で罪名落ちと保護観察処分を獲得
事案概要
浮気していた交際相手を包丁で切りつけ怪我をさせた殺人未遂と銃刀法違反の事案です。
当初は、殺人未遂の罪名で逮捕されていましたが、家庭裁判所への送致の際に殺意の証拠が不十分であるとして殺人未遂は傷害罪へ罪名落ちとなりました。
弁護活動のポイント
少年事件では、家庭裁判所での調査官による調査や審判において、少年が非行の要因について具体的に振り返り、再非行防止のために考え方が変化したり具体的な対策があることをアピールすることが重要です。
この事件では、捜査段階から頻繁に接見を行い、少年に対していくつかお題を提示して非行の要因などについて考えてもらい、ノートに書き出すようアドバイスをしました。同時に示談も進め、被害者代理人と綿密に打ち合わせを行い、示談成立に至りました。
弁護活動の結果
アドバイスにより、事件に関して振り返り、ノートに書いて整理することで、少年の心境にも変化が現れ、問題点に目を向け、改めて反省を深めることができました。少年の反省状況や再犯防止に向けた今後の環境面など、丁寧に主張した意見書を裁判所へ提出し、保護観察処分となりました。