処罰感情の強い被害者と示談が成立し減軽を獲得
事案概要
いわゆる特殊詐欺の末端であり、同じ立場の共犯者とともに6件合計約1200万円をだまし取った事案。
弁護方針
被害者の処罰感情が強く、他の共犯者が一切の示談を諦める中、依頼者のみが3件の示談を成立させた。依頼者が若年であったため、少年審判で裁判官からよく聞かれる質問と同種の質問を公判で行い、自分が犯した罪の大きさについて深く考えていることをアピールした。
結果
判決文において、他の共犯者については「反省している」と記載される中、依頼者については、「真摯な反省をしている」と記載された。依頼者が他の共犯者よりも従属的であること、3件の示談が成立していること、反省が真摯なものであること等が評価され、共犯者が懲役5年6月の判決を受ける中、依頼者の判決は懲役4年であった。