専門機関による再犯防止策を講じた結果不起訴を獲得
事件概要
高齢の相談者は、窃盗の前科前歴が多数あり、本件は最終実刑による出所後約5年後の再犯(窃盗)でもあったため、まず実刑不可避の事案であった。
弁護方針
相談者は、典型的なクレプトマニア(窃盗症)の特徴を有していたものの、これまで専門機関による福祉的サポートを得られていなかったことや、相談者だけでなく高齢の妻も持病を抱えている等、今後の服役による不利益も甚大であったことから、早期に示談交渉に着手しただけでなく、書類送検前の段階から、警察に対し相談者に福祉的な支援が必要であることを繰り返し説得し意見書を提出した。
意見書提出に際しては、当事務所所属の社会福祉士による手厚いサポートを通じて、当初から進めていた専門クリニックへの通院支援、地域包括支援センター等の社会福祉的な支援を通じた相談者の支援環境が整いつつあることも説得的に提示した。
結果
書類送検の段階からの警察に対する弁護活動が奏功し、各情状を考慮した検察官により不起訴処分を獲得するに至った。
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