粘り強い交渉で示談成立し不起訴を獲得
依頼者がコンビニエンスストアのトイレ室内に置いてあったバッグを発見して、店員に届け出ることなくそのまま持ち去ったという遺失物横領被疑事件です。
興味本位でバッグの中を見るとハンカチ、キャッシュカード、通帳数枚が入っていましたが、依頼者は通帳の入金額を見てその金額の大きさに驚いて怖くなって残りの通帳を見ずに警察署に届け出ることなく車内に置きっぱなしにして、後日路上に捨てました。
その後、警察から連絡が入ったことで当事務所に相談があり、受任しました。
弁護士は被害者との示談交渉のため警察署を介して取次を依頼したものの、被害者の意向により当初は取次を拒絶されました。
その後、検察庁に送致され、弁護士は検察官に対して、再度示談の意向があること、示談不成立の場合には供託を視野に入れていることなどを示して本件の解決策を提案しました。
検察官が被害者に意向を再度確認したところ、被害者は弁護士と連絡しても良いと了承し示談交渉に着手することできました。
その後、被害者との間で円満な示談が成立したことで不起訴処分を獲得することができました。
事件のポイント
本件は、当初は示談交渉を拒絶されたものの、粘り強く交渉を打診して良い結果になったものとして参考となる事案です。