入試間近に鑑別所に入った場合、どうなってしまうのでしょうか。
観護措置の期間が、学校の試験や入試の時期と重なってしまうことがあります。そのような場合、まず観護措置がなされないように活動するのはもちろんとして、観護措置が決定された場合においても、一時的な監護措置の取り消しを求める活動が考えられます。
具体的には、付添人が、裁判所に対して観護措置の取消しを促す上申書を提出するとともに、裁判官や調査官と面会をして事情を説明します。この際には、学校の試験を受けられないことで留年、退学になってしまうおそれや、入試を受けられないことによって進学の機会を喪失してしまうという不利益が、少年の健全な育成を阻害するという主張をすることが重要です。