クレプトマニアという診断によって、心身耗弱や心身喪失が認められることはありますか。
クレプトマニアは衝動を感じた時にその衝動を抑えることができず、衝動的に窃盗に及んでしまう点で、責任能力に影響する可能性はありますが、心神耗弱や心神喪失(刑法39条)が認められるハードルはかなり高いため、そもそもそのレベルに達するほど責任能力が減退していると認定されることはまれです。
裁判では、どんな理由でも商品が欲しいという動機は了解可能とされ、犯行の発覚を防ぐためにわずかでも工夫をしていることが万引を実現するための合理的行動とされ、完全責任能力が認められる傾向にあります。
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