刑事法ローヤー講座 参加者感想文
T.I.さん(2016年)(早稲田大学大学院法務研究科修了)
本日の講義では、実務でのお話を多数交えつつ、一連の刑事手続の流れを丁寧にご説明くださり、とても充実した時間を過ごさせていただきました。動的な刑事手続の各段階で、弁護人としてどのような活動をすべきかという点につき、本日の中村先生のお話ほど丁寧かる具体的に伺ったことはこれまでになかったので、刑事弁護士としての活動の大きな無力ややりがいを知ることが出来ました。
H.N.さん(2016年)(中央大学法科大学院在学)
本日は貴重なお話を聞かせていただいて、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
学部時代からずっと検察官志望で、つい最近まで刑事弁護に関しては全くといっていいほど興味がなかったのですが、食わず嫌いは自分のためにならないと今回心から思いました。以前、検察官として、今は刑事弁護士として刑事事件の最前線を走り続けられていらっしゃる中村先生の「生の声」を聞いて、今まで目が向いていなかった刑事弁護の面白さややりがいの存在に少し気づけた気がしています。
また、今回参加させていただいた一番の目的は刑事手続きをひとつの流れとしてもっと理解したいということだったのですが。これに関しては達成度120%でした。ローの授業ではあがらないような今日のお話が、自分の持っている知識のつなぎになってくれたようで、全体の理解が進みました!参加させていただいて、本当によかったです。
H.Y.さん(2016年)(中央大学法科大学院修了)
刑事法ローヤーの片鱗を初めて垣間見ることが出来ました。いままで、大学やロースクール等で実務を意識した講義はたしかにありました。しかし、刑事法ローヤーを専門とする講義はあまりなく、実際に弁護活動がどのように行われているのか正直なところ分っていませんでした。今回の講座では、刑事手続きの流れを意識し最善の弁護活動を行うことが何かを知ることが出来たと思います。具体的な犯罪を例に挙げ、逮捕段階・勾留段階や保釈等の各段階で弁護士として何をすべきか、被疑者・被疑者の家族、被害者、検察とどのように協議して、被疑者の利益を確保する手段や方法を具体的に講義して下さる臨場感のある講義でした。また、随所で耳にする「法曹の世界は時間との戦いである」ということをまさに体現した講義であると思います。
講師の中村先生は検察官出身ということで、その経験を活かして刑事弁護の急所をついていると感じました。具体的なエピソードを交えながら、犯罪の性質や具体的な中身を考慮した上で警察・検察の対応に適した刑事弁護を行っていることが分かりました。今後、諸般の本に書いてある内容を読む時に一層の深みをもって、あるいは行間を読むことができるきっかけとなりました。諸般の本には、捜査の端緒として職務質問や検視が挙げられているのみですが、検察の内部の動きや弁護士の動きを赤裸々に教授して下さったおかげです。
今回の講義で、刑事法ローヤーの一端を知ることができ、憧れとともにやりがいを感じ、自分も様々な体験をして経験を積みたいと思いました。正直なところ、今回の講座においてこんなにも弁護手法を教授して下さるとは思いませんでした。ただ、弁護手法を知ったところですぐに実践できるほど簡単なものではなく、自らの経験とそれを指導して下さる先生が必要であり、一朝一夕で獲得できるものでないことも痛感しました。
刑事法ローヤーに興味がない人も受講すべき講座であると思います。
H.I.さん(2015年)(中央大学法科大学院修了)
捜査段階ではロースクールで学ぶことのできない初動捜査の実態、刑事弁護人の対応を具体的に知ることができ、刑事手続の流れのイメージをつかむことが出来ました。例えば家族が被疑者と面会できるのは勾留決定後であること、有効期間を徒過した令状は裁判官の返却しなければならないこと、被疑者が釈放されるのは検察庁ではなく警察署であり、被疑者を迎えに行く家族には、警察署までくるように連絡することなど、机上の勉強では知ることのない知識を得ることが出来ました。
公判段階については、サマーアソシエイトで経験していなかったため、多くが新鮮であり、自分にとって初めて学んだことばかりでした。例えば主尋問では証人にストーリーを語らせる、はい・いいえで証人の供述が終わってしまうような尋問では裁判官の心証には残らないこと、反対尋問では誘導を駆使し弾劾すること等の尋問テクニックは普段では学ぶことはできず、このようなテクニックを知ることができる本プログラムは魅力的であると考えております。
また捜査公判の勉強だけでなく、刑事弁護人としての弁護士倫理についても考える契機となりました。弁護人は積極的な真実義務はないものの、警察や検察に対し積極的な嘘をつかないこと、依頼人の利益を考えつつ弁護活動をすることは刑事弁護人になる心構えとして大切であると感じております。弁護士倫理についてはロースクールの授業で時間を割くことは少なく貴重な経験を得ることができると実感しております。
加えて、本講座では刑事弁護人の仕事のみならず検察官の仕事、捜査の実態等の実務を知ることはでき、検察官志望の方にもオススメできる内容であると感じております。検察官の方と普段接する機会は多くなく、検察官の経験を伺うことができる数少ない機会であると思いました。
最後になりますが、二日間という短期間で検察官、刑事弁護人の双方の観点から、捜査公安の実務を知ることができる本講座は、修習前に必ず受けておくべきといえるほど修習や就職した後に役立てることの出来るものであると感じております。
私にとって、本講座は刑事系の法律家を志望する契機の一つになり、ぜひとも多くの人に受けていただけたら、刑事系の法律家が増えると感じております。
K.T.さん(2014年)(京都大学大学院法学研究科修了)
ロースクールでも、実務家の先生による授業もあるのですが、刑事系では、検察官の先生が中心となっています。弁護士の先生による授業は、一般的には民事系となっており、刑事事件を扱う大変さや、苦労、そしてコツなどについて詳しく知る機会は非常に少ない状況です。
中村先生の講座は、被疑者、被告側からの視線で、どう弁護するかの側面からのものでしたので、非常に勉強になりました。とても感謝しております。
特に、自首するタイミングやメリット、デメリット、示談をいかにとるかなど、被疑者の権利保護のための弁護士としてアドバイスの仕方や、それを如何に、タイミングを逃すことなく動くかというコツについては、ロースクールでは学びえない内容でした。
S.I.さん(2014年)(中央大学法科大学院在学)
中村先生が最初におっしゃったとおり、ここでしか聞けない内容だったと思います。非常に有意義でした。特に検察実務と刑事弁護実務の両方を同時に扱っていただいたことで、刑事実務に対する具体的なイメージをつかむことが出来たように思います。
ロースクールにも実務家教員はいますが、検察実務と刑事弁護実務を同時に学ぶ機会はありません。同時に扱うことで、当事者主義的な訴訟活動についてより理解が深まったと思います。ありがとうございました。
S.S.さん(2014年)(千葉大学専門法務研究科在学)
先生が実際に受任された事件をお話しされていたのが、印象的で、刑事弁護に興味をもつきっかけになりました。
ぜひ、来年も先生のご経験をたくさん盛り込んだ講義をしていただきたいです。
今年はアカデミックなご講義で、司法試験にも実務にも通じる勉強になりました。本当に貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
M.S.さん(2014年)(千葉大学専門法務研究科在学)
これまで刑事実務について具体的なイメージを持つことはありませんでした。しかし、今回の講義では刑事弁護人として注力すべきポイントを教えていただき、大変具体的にイメージをすることができるようになりました。
また、尋問させていただいて難しさと準備の重要性を痛感するとともに刑事法ローヤーになりたいという気持ちをさらに強くしました。
大変貴重な機会をいただきありがとうございました。
来年も開催されるのであれば、ぜひ後輩にも勧めたいです。
M.T.さん(2014年)(上智大学法科大学院修了)
他では決して聞くことの出来ない実務の最先端のお話をお聞きでき、大変参考になりました。刺激的でした。かなり具体的に先生が長年かけて構築された技についてお聞きすることが出来、貴重な経験でした。
匿名(2014年)
模範の主尋問・反対尋問例を示し、模擬尋問の講評をしてくださった点が非常に勉強になりました。実際の尋問の手法やポイントを具体的に教えていただき、将来のスキルに役立たせたいと思います。ありがとうございました。
匿名(2014年)
私は現在、ロースクール2回生なので、実務の授業はこれから始まるのですが、事前に刑事実務の概要を学ぶことができ、大変参考になりました。
また、今までは弁護士業務としては民事事件を主体にしようと思っていたのですが、刑事事件にも興味を持つようになりました。
R.Y.さん(2014年)(神戸大学法科大学院修了)
貴重なお話ありがとうございました。ロースクールの講義ではあまり聞くことのできない刑事事件の実務についてのお話でしたので、大変勉強になりました。また、講義後も、質問等に丁寧にお答え下さりありがとうございました。
本プログラムを受講したことにより、修習やその後の実務についてのイメージが明確になり、今後の勉強方針も立ち、修習へのモチベーションを高めることが出来ました。手続き面についても、しっかり勉強したいと思います。
Y.Y.さん(2013年)(早稲田大学法科大学院修了)
ロースクールにおいても、模擬裁判はありましたが、基本的に基本書を目で追う方が多く、実務を体感することは殆どなく、残念でした。これに対して、刑事法ローヤー講座では、実務について、絶妙な切り口から解説していただき、とても分かりやすく、これから私が刑事弁護人として働くにあたり、活きた糧になると思います。本当にありがとうございました。
J.U.さん(2013年)(首都大学東京法科大学院在学)
ロースクールでも実務に関する講義がありますが、やはりそれはあくまでも「講義」だった気がします。実務を長く経験されて、「実務家を育てたい」という思いを持った中村先生の講演はロースクールの講義を超えて、実務家の生の視点を私たちに与えて下さいました。
本講座で教えていただいたことを今後、実務に出た時の指針にして、活かしていこうと思います。ありがとうございました。
K.S.さん(2013年)(慶應義塾大学法科大学院修了)
ロースクールでも実務科目として検事や弁護士の方から一応捜査や刑事弁護活動について学ぶのですが、中村先生のように検事としての経験を経て、かつ刑事弁護を専門に活躍しているような方のお話を聞くことがありませんでした。本講座は、検事の捜査実態を踏まえた弁護活動のあり方を学ぶことが出来たという点で、学部やロースクールの講義にはないものを得ることが出来ました。将来検事を志す者にとっても刑事弁護士を志す者にとっても、非常に貴重な良い講座だと思います。
Y.Y.さん(2013年)(東京大学法科大学院修了)
講義の中の尋問技術の説明は本当に勉強になりました。今後、裁判傍聴の際、両者の尋問を聞きながらトレーニングをしていこうと思います。
検察官として訓練を積まれた中村弁護士ならではのお話で、貴重な弁論技術を惜しみなく伝えてくださり、感謝致します。
M.H.さん(2013年)(首都大学東京法科大学院在学)
ロースクールの講義ではまず教えてもらえない実務のお話が中心だったので、様々な場面をイメージしながら拝聴させていただきました。元検察官の方のお話を聞いたのは初めてでしたが、被告人のことを一番に考えた弁護をなさる中村の考えにとても感銘をうけ、私の将来の弁護士像が少し見えたように思います。貴重なお話をありがとうございました。
Y.H.さん(2013年)(京都大学大学院法学研究科修了)
私は任意捜査になじむか否か、あるいは、マスコミ報道がされるか否かのボーダーなど、刑事実務における慣例について、実務についてからでなければ知ることができないのではないかと不安に感じておりました。そのため、このプログラムの受講により、このような慣例について、修習前に学ぶことができ、大変参考になりました。
また、私は、漠然と裁判官または弁護士を希望しておりましたところ、このプログラムの受講により、検察官についても関心を持ちました。
司法修習においては、尋問や起案など、今回のプログラムにおいて学んだ事項に特に注目することで修習をより有意義なものにしていきたいと思います。
T.M.さん(2013年)(神戸大学法科大学院修了)
3時間半という長丁場でしたが、中村先生のわかりやすく、興味深い話で短く感じました。
中村先生はその事案を何も知らない人にもわかりやすいような説明ができることが大事であるとおっしゃっていました。実際、中村先生の経験談は初めて聞く話でしたが、情景が目に浮かび、大変わかりやすいものでした。一般論としての手続きのみならず、具体的なエピソードを交えたお話は本当に自分が警察官、検察官、弁護士になったような気分になって、日ごろ六法でしか見ていなかった条文も、現実の手続きとして感じられるようになったと思います。
また、中村先生の「弁護の余地のない事件はない」という言葉に感銘を受けました。悪い人だから、同情しようがないから、というのではなく、依頼者が「ここは違う」というのであれば、その主張を元に真実を解明していくことも大事である、と感じました。
今回は、刑事弁護活動の実際を知ることの出来る貴重な機会を与えていただきまして、ありがとうございました。