サマーアソシエイト 参加者感想文 Y.Nさん(2015年)(大阪ロー卒)
私は2015年のサマーアソイシエイト(SA)に参加させていただきました。関西からの参加ということと、二週間という比較的長い期間が設定されていたことから、参加前はとても不安に感じていました。しかしながら、実際にSAに参加すると、あっという間に終わってしまい、名残惜しく感じました。
このように感じたのは、単に長期間にわたって事務所の方々と接してきたからというだけではないと思います。中村国際刑事法律事務所では、弁護士の先生方や事務の方々がそれぞれ自分の役割を持っており、それが絶妙に相俟って非常に高度な成果をもたらしていました。そこには緊密な連帯感と目標意識があり、ぜひここで仕事をしてみたいと思わせるものでした。このように、一員としての自覚を強烈に持てる環境であるからこそ、特別に名残惜しく感じたものだと考えます。
ところで、非常に高度な業務成果という点について言及するときには、弁護士の先生方が一つ一つの事案を余さず全力で取り組んでいらしたのが印象的でした。意見書の作成一つを取っても、通り一辺倒なものではなく、豊富な経験を背景として入念かつ論理的に検討されておられました。このように、質の違う刑事弁護活動がなされるに至る過程を間近で見ることができたことは、他では到底得ることのできない一生ものの経験であったと感じています。
また、実際に事件の現場に臨場させていただいたことも得難い経験でした。刑事事件にあっては書面・写真だけでは看取できない、現場にしかない情報が多くあることを実感しました。そして、机上の議論に終始して、現場で何が起きたのかを思案する力が欠如することの恐ろしさも同時に学ばせていただきました。
その他にも、弁護士の先生が受け持っておられた被害者参加制度を利用した裁判の傍聴をさせていただいたり、模擬刑事手続で検事役として取調べや起訴の決裁を指導していただいたりと、さまざまな経験をさせていただきました。その一つ一つに言及することはできませんが、弁護士の先生方や事務の方にはこれらの貴重な経験をさせていただき感謝の念に絶えません。
率直に、中村国際刑事法律事務所はファンになれる法律事務所であると感じました。ここでSAをすることができたことは掛け替えのない経験であります。ありがとうございました!