アルバイト経験者(IYさん)の司法試験合格体験記
概要
私は、平成29年度の司法試験に運良く合格することができました。司法試験に合格するには自分で勉強をしなければなりませんが、それ以上に大事なのは周りの環境だと思います。家族、友人、先輩やお世話になった先生等、これらの方々のサポートがなければ司法試験に合格することは絶対になかったといえます。その中でも、NICDの一員になれたことは私の中で非常に大きいものでした。
NICDへ
私は、ロースクール3年時の6月という珍しい時期にNICDの一員となりました。この時期にアルバイトを始めた理由は、奨学金の手続きを怠るという痛恨のミスをしたことと、中村先生の経歴を拝見し、”本物“の法律家がいる場所に身を置くことで自分自身が成長できると思ったからです。もっとも、今思い返してみると、ロースクールでの生活に飽きており、新しい刺激を求めていたのかもしれません。
NICDの一員として
こうして、私はNICDに温かく迎え入れてもらい、一員となりました。NICDのアルバイトの業務は主に電話相談の受付で、これは非常に勉強になりました。電話で相談内容を聞いた後、即座に事案を整理し先生にお伝えするのですが、これは司法試験の勉強に繋がっていると思います。司法試験では、事案を読み何が法的に問題となっているのかを素早く見つけ、それに対する答えを的確かつ説得的に説明する力が求められます。NICDでの業務をこなしているうちに自然と力がついたと思います。
また、忙しくない時間帯には勉強をすることが許されており、このことも私としては非常に有難かったです。私は、空いている時間は短答の問題を解いていたのですが、おかげで短答式試験では上位7%という好成績を残すことができました。
戦友の存在
NICDのアルバイトの特徴として、基本的には皆が司法試験合格を目指していることが挙げられます。そのため、一緒に戦う仲間ができ、この戦友の存在は非常に大きいと思います。ライバルではあるのですが、司法試験を目指している者でしか経験することのできない苦しみを共感したり、勉強の相談や、息抜きに食事をしたりなどして、一緒に乗り越えました。NICDに入らなればこのような友人と出会うことはなかったので、素晴らしい仲間と出会えることもNICDの特徴です。
感謝の言葉
NICDに入っていなければ司法試験に合格することはなかったと断言できます。この場をお借りして感謝の気持ちを述べさせていただきます。私は検察官志望であり、いわば刑事弁護の敵です。それにもかかわらず、温かく迎え入れていただき本当に感謝しています。中村先生のお茶目な一面や小島先生の明るさのおかげで元気が出て辛い時期も乗り越えることができました。
また、アソシエイトの先生方も忙しいにもかかわらず、嫌な顔一つせず勉強等の相談に乗っていただき助かりました。司法試験前の最後の出勤の日に励まされたことは一生忘れません。
また、スタッフの皆様にも本当にお世話になりました。分からないことがあって質問してばかりだったのですが(今でもですが)丁寧にご指導していただき、成長することができました。
司法試験は一人では絶対に乗り切れません。周りの方々のサポートのおかげで合格することができます。今回の私の合格は、チームNICDで勝ち取った合格です。本当にありがとうございました。