アルバイトインタビュー(JHさん)
JHさんが中村国際刑事法律事務所でアルバイトをしようと思ったのはなぜですか?
まずは法律事務所のアルバイトという希少性に惹かれました。実際、学部生も募集している法律事務所のバイト、それも長期のものはなかなかレアだと思います。希少なアルバイトだけに、やはりメジャーなアルバイトとは違った世界を体験できます。それから、私は法曹志望ではないのですが、やはり別の法律専門職を目指していることから、後学のために法律の実務に触れてみたい、と思ったのも大きな動機の一つです。
応募条件に「司法試験を受験される方」とありますが…?
実は、自分もそれを気にして最初はダメ元で応募したのですが、採用してもらえました。いわゆる法曹に限らず、とにかく法律に携わる職種を志望していれば、採用してもらえる余地があるのかもしれません。なにはともあれ法律の専門職を志望しているという方は、積極的に門を叩いてみて下さい!
実際にどのような役割を担っているか教えてください。
NICDアルバイトスタッフの主な仕事は、(1)相談電話の初動対応、そして、(2)裁判所・検察庁等への文書デリバリー業務です。簡単に言うと、(1)は「電話番」、(2)は「お使い」と言ったところでしょうか。これらのほか、弁護士の先生方から判例や法律についての簡単なリサーチ作業を頼まれることもあります。いずれも、法律的素養はもちろん、社会人としてのスキルも身につけられるものになっているので、特に学生にとっては非常に有益な業務内容だと思います。
仕事の内容を具体的に教えてください。
Q3の(1)「電話番」では、刑事事件についての相談対応をすることになります。事件の概要を聴取したうえで、弁護士の先生方へお取次ぎするのですが、このプロセスは情報を整理・要約する能力を鍛えることのできるとても有益な業務です。もちろん、入った当初からこれをソツなくこなせるアルバイトは少なく、みんな苦労します。また、相談電話の他に代表電話の応対も行いますが、ここでは裁判所や検察庁からの電話に応じるという貴重な体験が出来ます。自分は、裁判官や検察官からの電話を取ったときはちょっぴり嬉しくなります。
Q3の(2)「お使い」ですが、主として先生方が作成された法律文書を裁判所および検察庁等へ提出しに行く業務になります。普段はなかなか入れないところへ行けるという貴重な経験が出来る業務です。裁判所はともかく、検察庁に行く機会は日常では滅多にないと思います。
仕事におけるやりがいは何ですか?
相談電話の対応をはじめ、勤務の折々において迅速な判断・処理を求められる局面が生ずるのですが、そんな時にうまく対応できると嬉しくはなります。もっとも、刻一刻と状況が変化する中でのファインプレーはなかなか難しく、まずい対応になってお叱りを受けることもあります。言ってみれば、それだけ活躍のチャンスに恵まれたアルバイトだと思います。
逆に、勤務上、つらかったことは何ですか?
ずばり入ってから慣れるまでです。むしろこの時期さえ乗り越えれば、後はとても有意義なトレーニングの場になります。
仕事は難しくありませんか?
「貴重な経験を積める一方、難しいことをやらされるんじゃないか」と不安になるかも知れませんが、過度の心配は無用です。重要なのは、難しそうでも挑戦する気構えです。自分は人一倍不器用で、ここでアルバイトを始めた当初は類を見ない程にミスを連発しました。そんな自分でも数を重ねるうちに人並みに業務をこなせるようになってきたと思います。繰り返しますが、肝心なのはやる気やモチベーションです。
なお、ミスをすることに関してNICDは寛容だと思います。もちろんミスをすれば中村先生から指導あっての御叱責をいただきますが、総じて成長の機会を与えられているかたちになっています。また、スタッフの方たちやアソシエイトの先生方もミスを暖かくフォローして下さるんです。こういう寛容な環境だからこそ、不器用な自分でも長く続けられるのでしょうね。つまるところ面倒見の良いバイト先なんです。今どき本当に恵まれた環境だと思います。
中村先生についての印象を教えてください。
私は、基本的に、中村先生と相対するときに直立不動になります…。ただ、中村先生は確かに怖いですが、それは言わば暖かい厳しさです。先ほども言いましたが、お叱りを受けることがあっても指導あっての厳しさなんです。自分も入った当初はたびたびお叱りを受けました。今でもたくさん受けます。アルバイトは皆一様ですが、それだけ目をかけていただいているということなんだと思います。
この職場のどの点が勧められますか?
法曹あるいはその他の専門職を目指す人にとって、こんな刺激的なバイト先は他にないと思います。アルバイトとはいえ刑事弁護中心の法律事務所の一員として弁護士の先生方と机を並べられるのは、勉強に励むうえでも大きなモチベーションになりますね。
そして、NICDのもっとも良いところは、中村先生の暖かい厳しさや、アソシエイトの先生方ならびにスタッフの方たちの優しさに象徴されるアットホームな雰囲気です。自分は、この良さには刑事弁護中心の法律事務所ならではのものがあると感じています。加えて、規模もまだそこまで大きくありませんから、先生方と職員の方たちは皆さん強い一体感をお持ちになっており、終始明るい雰囲気でお仕事されています。アルバイトにとっても非常に落ち着いて勤務に励める環境になっています。
最後に何か一言ください。
繰り返しになりますが、NICDのアルバイトは一生懸命でさえあれば、不器用な人でも受け入れて育ててくれます。能力に不安はあっても熱意には溢れる方、一緒に勤務できる日を心待ちにしています!